2014年7月21日星期一

病院のスリッパ

心に沁みる悲しい別れ

優しい触れあい

新しい出会いを綴る

女のリポート100選

その62


埼玉県 深谷市
M・Sさん 52歳


私は今も病院の事務の仕事をしています。18歳の時から35年になります。

事務職員として毎日患者さんたちとお付き合いさせていただきましたが、私自身は重い病気にかかったことは一度もありません。だから患者さんのことを、分かっていたつもりでも、本当のところは、全く分かっていませんでした。そのことを最近、思い知らされました。

2ヶ月前、椎間板ヘルニアになって入院。生まれて初めて患者の立場になったからです。私が働いていた病院は内科だったので、別の病気に入院しました。

入院は1ヶ月。病室の天井と睨めっこの毎日でした。歩くことも出来ない。当たり前だと思っていたことが、何も出来ない。ちょっと寝返りを打つと、激痛が走る。初めて味わう、患者としての苦痛と苛立ち。私は何も分かっていなかったと思い知らされました。

入院中、わずかにホッとするひと時がありました。病室の掃除をしてくださった60代半ばの女性が、とっても気が付く優しい方で、ベッドを整える時は、いつも労りの言葉を掛けてくれました。

「まだ具合が悪そうだね。でも必ず治るから焦らないことよ」

毎日の一言がどれだけ励みになったことか知れません。かろうじて歩けるようになった頃、その女性にこんなことを言われました。

「だいぶ良くなって来たけど、右足がまだ痛いようね」

「どうしてそんなことが分かるんですか?」

「ほらっ、そのスリッパ、右の方だけに埃がたくさんくっついているでしょう」

右足をかばって引きずって歩くと、そうなるというのです。

私はその女性の洞察力に感心してしまいました。患者さんのことを本気で心配するからこそ、洞察力も生まれたのでしょう。わが身を振り返って、ひどく反省しました。

病院の事務職として働いた35年間、患者さんを本気で思いやったことがあったでしょうか。自分の仕事だけで精一杯で、ただバタバタ走っていただけのような気がします。

その女性は、よくこんなこともおっしゃっていました。

「この年で働けるのは有り難いことです」

今まで、私には仕事への感謝の気持ちもありませんでした。

退院して1ヶ月、入院生活は辛かったけど、自分の人生を初めて見つめ直すことが出来ました。人間として一番大切な、労りと感謝の気持ち。肝心なことを私は忘れてしまっていた。腰はまだ痛いけれど、とっても穏やかな気持ち。

近いうちに、あの女性に会いに行きます。抱えきれないほどの感謝を胸に。
タオバオ代行

2014年7月11日星期五

仲里依紗、ヒャダイン、薬丸

ミュージシャンで音楽プロデューサーのヒャダインが11日、無料通話・メールアプリ「LINE」アカウントを乗っ取られる被害に遭ったことを自身のブログで明かした。

 ヒャダインはLINE上で交流している自身の友人に向け、「本来はここで書くべきではないですが LINEアカウントが乗っ取られたようです」と報告。「絶対にウェブマネーは買わないでください!!」と呼びかけた。

 このところ、LINEアカウントを乗っ取られる被害は相次いでいる。流失したパスワードで不正にログインされ、その友人などが電子マネーをだまし取られるケースが相次いで報告されている。芸能界でも、9日には女優の仲里依紗が、また1日にはタレント薬丸裕英も被害に遭ったことを明かしている。タオバオ代行